「大地のレントゲン写真」とも呼ばれる素粒子ミュオンによる透視(ミュオグラフィ)の技術が進んでいます。
これまで火山を透視することでマグマの状態を調べたり、一部の古墳を透視する実験が行われています。まだまだ実験段階の域を超えていませんが、将来的に手軽に用いられて行く手法である事は間違いありません。医療分野で当然の様にレントゲンが用いられていますが、50年前には想像もつきませんでした。同じように、地球を手軽にレントゲン診断できるようになるのです。
2020年2月時点で、古墳の非破壊検査に用いられている事例は三つあります。
1.奈良県の春日古墳
2.奈良県の箸墓古墳
3.大阪府の今城塚古墳
非破壊による古墳の内部透視という理想的な技術です。これまで大学と公的研究所が共同で実験していますが、広く民間でも実施される事を期待します。
卑弥呼の墓 発掘プロジェクトでも、福井県のバックアップがあれば、大学と共同してミュオンによる丸山古墳の発掘調査が可能でしょう。