足羽山 邪馬台国を一望

 邪馬台国の全景を観察する目的で、『足羽山』を散策してきました。この山は、福井市中心部から程近い場所で、標高100mほどの小さな山です。市民公園として良く整備されていて、山頂からは、邪馬台国が一望できる場所です。

 山全体に多くの古墳がありますが、すべて四世紀以降のもので、卑弥呼の時代とは重なりません。但し、卑弥呼一族の末裔・男大迹王(継体天皇)の時代の古墳ですので、邪馬台国とは大いに関係があります。山頂には、継体天皇の像があり、邪馬台国を見下ろしています。

足羽山1
邪馬台国の主な遺跡

 まず、足羽山の場所です。JR福井駅から南西へ300mほどの所にあります。市街地の中の公園のような場所です。 福井平野の中心に近い場所なので、邪馬台国全域を見渡す事が出来ます。

 邪馬台国に関係する主な遺跡や墳墓の位置を示します。

  ・卑弥呼の墓

  ・林藤島遺跡

  ・松岡古墳群

  ・風巻神山(かざまきかみやま)古墳群

  ・長泉寺山古墳群

  ・王山古墳群

  ・井の向遺跡

  ・金津鍛冶場跡

  ・三国湊

 継体天皇像は、北側20キロ先の日本海方向を向いています。

この地にあった巨大淡水湖は、継体天皇が水を抜いて干拓した事になっているからです。

福井県民は、そう洗脳されているようです。実際は、卑弥呼の時代には干拓されていました。

藤原氏による歴史の上書きです。

 足羽山は、継体天皇を祭られている福井市民の憩いの場、という雰囲気です。地元では、継体天皇こそが越前・福井の礎を作った事になっています。邪馬台国が越前・福井にあるという認識は、誰も持っていませんでした。私自身も、平野全域を眺めても、どこがどうだかさっぱり分からなくなってしまいました。

 足羽山自体は、とても素敵な山です。

 今度来るときは、邪馬台国関連遺跡の位置関係を、もう少しちゃんと勉強してから映像を作りたいと思います。