吉備説

吉備説(瀬戸内説)

  •  弥生時代末期の農業生産量: 少ない

   水田稲作に適した土地は少ない。

   畑作をするには、多少の平野はある。

  • 出土品: 豊富

   土器:  豊富 渡来土器、九州土器、高志土器を含め、大量の土器が出土。

   青銅器: 豊富 九州・近畿の青銅器が出土。主に装飾用。

   鉄器:  豊富 朝鮮半島で製作された鉄剣、鉄器具など出土。

   装飾品: 豊富 緑色凝灰岩や瑪瑙(メノウ)等を素材とした勾玉類が多数出土。 

  • 魏志倭人伝との整合性: 行程に無理

   不弥国から投馬国への行路に曲解がある。瀬戸内説学者の我田引水。

   九州からの租庸調の運搬に無理がある。

  • 発掘調査に投じられる国費: 少ない

   墳墓・古墳は多いが、決め手になるものが何も無い。

  • その他:マニアックな支持者の多い説です。

   但し、耕作地が少ないのは、致命的です。

 

   瀬戸内海を支配した海の民とすれば、少数民族による大国支配の可能性もある。