墳墓と古墳の分布

 福井市郷土歴史博物館のページにリンクしてありますので、ご参照下さい。

弥生時代の古代淡水湖跡を取り囲むように、墳墓・古墳群があります。なお、地図に記されていませんが、王山古墳群などの国宝に指定されている弥生時代の墳墓群もあります。

 (墳墓は弥生時代の墓、古墳は古墳時代の墓、と区別します。)

近畿や九州に比べて墳墓や副葬品の数は少ないですが、鉄剣、勾玉、王冠など、国宝級のものが出土した割合は、かなり高いです。これは、国家予算で発掘活動を行っている近畿・九州との差とも言えます。

 弥生時代の墳墓で未発掘のものも多く、今後の調査発掘に期待します。

越前(邪馬台国)墳丘墓
邪馬台国の墳丘墓・古墳の分布

 この中で特筆すべきは、

  • 風巻神山古墳群の小羽山30号墳
  • 松岡古墳群の南春日山墳墓群

です。ともに、弥生時代末期の四隅突出型墳丘墓で、副葬品として鉄剣や勾玉が発見されています。また、

  • 松岡古墳群近くの原目山墳墓群

は、卑弥呼の時代に最も近く、出土された鉄剣や装飾品は彼女が身に着けていたものかも知れません。

なお、松岡古墳群の中の「乃木山古墳」は日本最古(二世紀)の前方後円墳の可能性があります。

 

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遺跡の分布